2011年3月31日木曜日

南部馬 青森〜岩手地方の誇る強靭な馬 

南部うま
チャグチャグ馬コ


青森から岩手にまたがる南部地域は、古くから高名な馬の産地であった。
鎌倉時代から軍馬として、また使役馬として、
時代のもとめるところにもあわせ育成されてき、
江戸時代にはたくましい南部商人が、
南部馬に荷を積み、北海道まで渡り歩いた。
そして南部馬の兄弟たちをかの血に残した。土産馬の起源である。
昭和になってもこの地域で馬の育種が多々試みられ、
南部馬自体の血統は絶えてしまったが、それはこの土地が
馬の名産地であったがためである。
チャグチャグ馬コ は南部地方の馬を中心とした祭り。
チャグチャグ とは、鈴の音を示すらしい。鈴や鐘は魔を払う物として
祭礼に良く使用されるが、馬は敏感で臆病な生き物で、鋭い音には弱い。
大量の鈴を使うこの祭りは、馬の高い知能と、調教技術を誇る
デモンストレーションでもあったのではないかと思う。
「南部馬の血を非常に濃く残している」という馬のしゃしんをもとに描いてみた。
(ちと飾りは控えめである^^)頑健な骨格と筋肉に、
山深い地域を歩きならすしなやかさを併せ持っている。
日本史上讃えられてきたのはよく分かる。


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